ヘッドホンを色々探した感想など

ヘッドホン、探しているとキリがないです。
よって、自分が最近聞いて良かったもの、悪かったものを共有します。
個人の好みでしかないので、参考になるかは分かりません。
また、検証に使った機器はShanling UP5やノートPC内蔵のSOUND BLASTER CINEMA 5、KV-21DA75なので割と適当だと思います。
よって意識低めのレビューなのはご容赦下さい。

城下工業 SW-HP10s
密閉型。中音域寄りフラット。
開放的で、極めてストレスの少ない音なのが特徴。
ナチュラルで艶を感じる。
中音域がやや前方で聞こえる為、映像作品試聴にも最適。
重低音がズーンと響くことはなく、空間表現が優れているわけでもないが、個人的にはATH-R70xと比較対象になると思った。
モニターヘッドホンだが、前述の通りリスニング的ニュアンスも大切にしているので親しみやすい。
押しつけ感のない音が好みな人にお勧め。
側圧は少なめだが、それでも気になる時は側面のネジを緩めると良い。
なお見た目。自分は好きだけど。
やたら懐メロの再生に秀でている。

城下工業 SW-HP20
密閉型。
HP10sのステータスを高音域に全振りし、奥行きを少し無くし、左右を広げた聴く清涼飲料水。
突き抜けるが刺さらない、絶妙な高音域が特徴。
「Daisuke」や「White Breath」をこれ以上爽快に再生可能なヘッドホンを知らない。
高音域のブースト故あまり万能に感じなかったが、低音域は引き締まっており、出来が良い。
はっちゃけた調整の割に、刺さりがなく、まとまり良く感じる為、城下工業の驚異的な調整能力を垣間見ることになるだろう。
HP10sよりしゃっきりした音なので人によってはこちらも選択肢に入りそう。

城下工業 SW-HP10LIVE
密閉型。HP10sをライブ音源専用にしたモデル。
ライブ音源にすると拍手が後方で聞こえ、ボーカルは前方を占拠する。
観客席にいるかのような雰囲気だが、重低音は出ない。何故。
強力な補正がある反面、通常の音源だと中音域に押しつけ感のあるアクの強い音となる。

audio-technica ATH-R70x
開放型で不足しがちな低域をやや持ち上げたフラット。
空間表現に長けており、強調感が無いのに音の位置の把握がしやすい。
音と音の間が分かる。
音の天井の高さが高く驚いた。
癖がないどころか無味無臭、オーテクらしい高音域ではない。
ナチュラルな雰囲気で音の全てを味わい尽くしたいならこれ一択。
インピーダンスがやや高いのに注意。
これを試す前にちゃんとしたアンプを買うべきだったかも。

audio-technica ATH-M70x
密閉型。
なんか、凄い。高音域寄りフラット。
運動会を一人だけ涼しい部屋で観戦しています。
高精細で音の位置は強調気味、全ての音が分離して万能感を得られる。
高音域寄りだが、聞き疲れない。
多分聞かないと意味が分からない。
側圧がかなり少なく、装着感も良い。
前方定位。
不思議な感覚になります。
開放型に近い音だが残響が無く外音も入らないというのが要因だと思う。

audio-technica ATH-M50x
密閉型。
固く、勢いのある低音域。キンキン鳴る高音域。若干ドンシャリ。
声が引っ込んで聞こえて、高音域が刺さるので好みでは無かったが、人気がある事からして好む人は多いのだろう。
若干前方定位気味。
側圧が強い。

audio-technica ATH-M60x
密閉型。
オーテク版HP10sと言っても良いくらい周波数特性が類似している。
当然聞きやすい。
ドライバーはM50xと同等の物を使用しているらしく、HP10sよりカッツリとした音が出る。
側圧は少ない。

audio-technica ATH-AVA500
開放型。
後述のSHP9500よりもやや高音域に傾いた性質。
距離は比較的近い。
高音域が綺麗に鳴る。
中音域はやや不自然。
しかし価格から考えると良コスパ。

Victor HA-MX100V
少し音の位置に強調感があるが、自然な範囲。フラット~かまぼこ傾向に聞こえる。
ビクタースタジオを再現した物らしく、伸び伸びと鳴っているように聞こえる。
密閉だが開放的な音。
声は頭の中で聞こえるが空間表現はHP10sより優れている。
犬のマークが可愛いので、デザインも優秀。
側圧は少なめ。

STAYER Hi-Res STEREO HEADPHONE 2
密閉型。フラット。
高精細で立体感がそこそこある。
丸みがあるがシャープで若干モニター寄りの音。
低域が若干ぼわついて聞こえるが、聴き心地は悪くない、曲によってはむしろ心地よい。
ぼわついてるおかげで低音域が分かりやすく、リッチに聞こえるかも。
高い没入感。
側圧はまあまあある。
もうちょいボーカルの滑舌が良ければ完璧だった。
しかし、このまろやかな聞こえ方はこれはこれで捨てがたく、唯一無二なのは事実だ。
最も、曲の芯が聞こえるヘッドホンであるように思う。
なお、日本では新古品しか出回っておらず、一定確率で逆位相の不良個体が当たるのではんだごてを用意しておこう。
ポテンシャルが高いのに色々と不遇な機種である。
不良品が混じってないならおすすめできた。
丈夫さと音のキレを求めるなら周波数特性の近いMSR7やMSR7bが無難かな?
MSR7bは店頭でしか聞いていないが結構よさげ。
密閉感はそこそこあるので開放的な音色を求める人には少し物足りないかも。

JBL Tune 770NC
密閉型。ドンシャリ。
WH-1000XM4買うくらいならこちらを買って余ったお金でサブスクに加入したほうが有意義だ。
ワイヤレスヘッドホン=コスパ悪いという方程式が通用しない。
迫力の低音域、澄んだ中音域、研ぎ澄まされた高音域。
小さな本体からは想像もできないパワフルさ。
一瞬でJBLファンになりそうだった。
そしてノイズキャンセリング、外音取り込み、有線接続対応、アプリ対応。
15000円でこんなのアリですか?
側圧は最高レベルだが、不快感は不思議と少ないかも。
側圧に耐えられるならおすすめ。
上位機種のJBL Live 770NCは側圧がマシになってるが標準状態だと低音域が強すぎるかもしれない。
JBL Tour One M2は完全に別物で、分離した音を楽しむならアリ。実際かなり面白い。
更にドンシャリでもいいならAnker Soundcore Space Q45も検討してみては。
こちらもクリアで質感はより自然だ。
自分には合わなかったけどコスパが良好な事は確かにわかる。

Final UX3000
密閉型。フラットっぽい?
音のチューニングはかなり好みだったが、肝心の性能が追い付いていない。
全体的にぼやけ気味。
雰囲気が好きだったのでドライバーアップデートして♡
側圧は普通。

Sony WH-1000XM4
密閉型。買うな。全体的に曇っている。
最初は滑らかに聞こえるが、数分で評価は覆る。
低音域は不鮮明で魅力がないし、中音域はパッとしない。
LDACでも曇って聞こえる。
ハイレゾ認証なんてただの飾りです。
WH-CH720Nも同系統の音なのでそちらも検討すべき。

Superlux HD672
半開放型。弱ドンシャリ。
なんか、こう、スッキリした音。
シャキッとしてはいるものの、音にフォーカスが合うような合わないような…
HD681の方がよほどまともな音を出す。

Superlux HD681
間違いなくコスパ最強。
5000円未満にしてヘッドホンに要求される要素をほぼ満たした化け物。
半開放型なので開放感と深い低音を両立している。
キンシャリだが長時間聴くと脳内補正が効くのでだいぶまともな音になる。
この場合やや声の奥まったドンシャリとなり、安定したリスニングが可能となる。
解像度は確実に1万円以上のそれ。
8-10kHzが出過ぎなだけで、音色自体に癖はない。
最初の一台に良いかもしれない。
側圧はまあまああるので注意。
人によってはベストになり得る音だと思う。
大迫力のゲーム体験が約束される事でしょう。

Superlux HD668B
HD681をフラットに調教した音。
こちらもコスパ最強。
全体的にあっさりになったものの高音域が刺さらず、より使いやすくなっている。
高音域はややシャリつくが不快感はなく、独自の艶がある。
ケーブル交換可能。
しっかりした装着感でありながらウィングサポートで側圧を分散するので不快感はない。
超廉価版R70Xと言える。
HD681ほどのインパクトはないが、より無難な選択肢であることは確実だ。

AKG K702
音色はシルクのように綺麗だが臨場感は皆無。
低音域がかなり聞こえづらいのだ。
もうちょいやりようは無かったのか。
同じ音が混ざると聞き分けられなくなったのでゲーム向けではないと思う。

PHILIPS SHP9500
開放型。しばらく聴いて思ったのがスピーカー。
癖が一切なく、割とクリア。低音域もしっかり来る。
中音域も自然。
頭の中で鳴っている感覚は皆無。
密閉型より一歩引いたところから鳴らされている感覚。
装着感がかなり軽く、ストレスが少ないのが利点。
空間が結構広い為、音源によっては包み込まれるような感覚になる。
不思議と没入感が高い。
日本未発売。並行輸入品を買うしかないのでややコスパは悪い。
そうでなければ十分おすすめ候補に挙げられた。
海外ではゲーミングヘッドホンとして話題に挙がるようだ。
RTINGSで同じく高評価であるSENNHEISER HD 800Sと近いものを感じた。
流石にだいぶ劣るけど。

PHILIPS Fidelio X3
開放型。
高価格帯の中ではコスパ最強なのでは?
と思うやつ。
3.5mmアンバランスケーブル、6.4mm変換端子に加え、2.5mmバランスケーブルも付属する高級機お試しセット。
小細工なしの実力が堪能可能。
現状3万円以下で買えるのが強い。
これ以上の無難さとリッチさを求めるならHD800sと優秀なアンプしかないと思ったのでここで終わりにするのもいいだろう。
エージングするとほぼフラットに聞こえる。
8kHz周辺をわざと尖らせたのはふざけんなと思ったが、空間の立体感、広がり、説得力は間違いなく高級機相当。
ほぼSHP9500の上位互換で、SHP9500の空間がペラッペラに聞こえるレベル。
しかし重量と側圧がそれなりにあるので装着感はイマイチ。
いい感じのポジションを探すのに苦労した。
SHP9500より全体的に優しい雰囲気(8kHz周辺以外)なのにより詳細に聞こえる。
装着感と8kHzの尖りが許せるくらい圧倒的な実力。
リスニング専用であるため、R70xより音を分離して分析している感はないが、高さの概念はこちらにもあり、より広大でリッチな表現。
ただし、SHP9500同様定位感が非常に良いので下手なヘッドホンよりは分析力はあり、音同士の感覚がやや狭く平面的な空間のHP10sと使い分けできそうだ。

アシダ音響 ST-90-05
密閉型。
誰が呼んだか「異世界転生ヘッドホン」。
そんなわけがない。
しかし、装着感が軽く、解像度も割と高い。
厚みのある音。
低音域が少し多いので、少し音量を下げてゆったり聞くのに最適だと思う。
オンイヤー故重低音は出ない。
こう書くと悪く見えるが、総合的に判断すると滅茶苦茶良いものだと思う。
というか音の曇りが無くて艶があって耳が蒸れなくてこの価格なら満足するしかないでしょう。
安定した音を安価で手に入れたい場合にお勧め。
人によってはベストになり得る音だと思う。

アシダ音響 ST-90-07
密閉型。低音域減らしただけで雰囲気は同じ。
よってお得感はやや落ちるかも。
しかし出音はかなり素直なのでよりマルチメディア向けに。
音量を大きくしても無難に聞けるようになったので、声が結構聞き取りやすい。
やや音が硬いものの癖がほとんどない。
05と同じく音は耳に近い。

【結論】
HP10s、MX100V、ST-90-07、R70x、ハイレゾヘッドホン2はいずれもフラット傾向で曲の中心部をくっきりと捉えることが可能なので、聞き疲れを抑えつつも濃厚なリスニング体験を得られると感じた。
ワイヤレスなら770NCで間違いない。
安価で良いならフラットなHD668B、ドンシャリ気味だがHD681やST-90-05が確実。
他にもヨドバシでワイヤレスモデルを色々聞いたりしていたが、やたら高価だったり、高価な割に性能が低かったり、低音域や高音域を過度に持ち上げていたりとコスパの悪いものが多すぎた。
極端な音は辛い。
どうしても高級なワイヤレスが欲しいなら、Bowers & Wilkins Px7 S2eかSTAX SPIRIT S3あたりがいいんじゃないですかね。
前者はリッチでそこそこ解像感があり、こだわり抜かれている。後者はまだ聞いたことないが悪い噂は聞かない。

【無難におすすめできそうなヘッドホンベスト5(順不同)】
SW-HP10s
ST-90-07より左右に余裕があり、低音域を捉えやすい。質感も自然に近い。
中音域にやや味付けがあるが、それは自然に聞かせる為の工夫。
唯一の1万円台だがそれに恥じない艶と安定感。
丸みのある音だが精細感もある。
一番聞き疲れしづらい。
Made in Japan

ST-90-07
質感が自然でどんなジャンルもそつなくこなす。
普段スピーカー使ってる人には馴染みやすいかも。
オンイヤーゆえ左右が狭く感じるものの、窮屈さはない。
HP10sより低音域が少ないので、曲によっては不足気味に感じるかも。
Made in Japan

Tune 770NC
コクのある低音域、突き抜ける高音域、クリアな中音域。
聴きごたえは十分。

HD668B
安定した音で安い。
間違いない。

HD681
狂ったコスパ。迫力の重低音。
優れた空間表現。
十分な解像度、高音域のピークを除けば結構自然な質感。
イレギュラーに見せかけて案外正統派かもしれない。

安い、うまいが結局上位に来るわけですね。はい。

STAYERも入れたかったけど現存が中古しかないのと不良品率が高いのと合皮の耐久性が貧弱、と音質以外に問題点が山積みである為却下。
ツクールや音楽鑑賞、映像視聴ならナチュラルでまとまりの良い音を聞けるHP10s、ST-90-07の二択だと思う。
ゲームなら空間に余裕があり、雰囲気を味わえるHP10sかHD681かな。
すべてそれなりにこなしたいならHD668B(あとSHP9500)。
没入感のあるワイヤレスならTune 770NC。
一応全部万能系だが、手っ取り早く驚きたいならHD681かST-90-07を推奨。
ダイソーのヘッドホンより1000倍良い。
300円で首を傾げるか、数千円で完璧に近いものを手にするか。

おまけ
HA-MX100V
1万円以上高価なM70xにも劣らない。
2万円台に足を踏み込んでいるので選考外にしようか迷ったが、なかなか良いので一応。
かなり開放的な伸び伸びとした音で、出ている音の位置が明瞭なので万能感が得られる。
雰囲気は少しM70xに近いが、こちらの方が中音域にフォーカスが当てられており情熱的。
見た目も作りもしっかりしていて、満足感のある出来。
犬派におすすめ。
HP10sやST-90-07と同じく万能かも。


【手元に置いておきたいと思ったもの】
SW-HP10s
空間にまあまあ余裕があり、聴き心地が良い。
古臭い無骨な見た目がむしろ好き。
情報量が多い。
聴き疲れしない。
メインで使用している。
一つ残せと言われるならこれ。

ST-90-07
距離が近く純粋な音をダイレクトに聞ける。
低音域が少なめなのでHP10sよりリッチ感はない。
それでも優秀に感じる音作りや見た目、装着感など、全体的な完成度の高さを気に入った。
音源を直接聞いているような気になるのはこれが唯一。
聴き疲れしない。
HP10sと役割が被ったのでリア友にあげた。

SHP9500
癖の無いスピーカーサウンド。
ダイレクトに聞いてる感じはしないが、唯一の空間表現。
何故かずっと聴けるので、平凡に見えてポテンシャルは案外高いように思える。
なんとも言えない良さがある。
(HD681は側圧と高音域でやや落ち着かなかったので末弟にあげた。
結構気に入ってるらしい。)
X3と置き換え。
(弟はHD668Bを気に入った模様。)

Fidelio X3
SHP9500と置き換え。
空間のX3、全体把握のHP10sと使い分けている。

Hi-Res STEREO HEADPHONE 2
濃厚な音で面白い。
広がる低音域が全体をいい感じにまろやかに仕上げている。
立体感がある。
情報量が最も多い。
恐らく多くの人がヘッドホンに求めているような音。

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