低価格イヤホンを探した結果

以前FiiO FH3やTRI Starseaを所持していたが、SW-HP10sが良すぎたせいでこれら二つがピンと来なくなったので売却した。
また、弟にEarfun Air Pro 2を貸し出す事が増えたため、新たに使い分けるイヤホンが欲しくなった。
という事で悪い評判を聞かない格安イヤホンをいくつか購入した。
(ちなみに2年前はFH3が12380円、Starseaが13175円だった。今は高いね。)

Earfun Air Pro 2(2023)
5500円程度。
初期型(2021)からステムが細くなった2022、そして今年モデルはついにアプリ対応。
という事で購入したのだが…
密閉感が増加して音抜けは低下。
また、ステムが細くなったせいか重低音の当たる面が狭くなりパンチが増したようだ。
チューニングが低域寄りで爽快感が無くなり垢抜けないつまらない音に。
イコライザを設定する事で爽快感は完全に取り戻せるので、低域寄りの傾向が気に入らなかったら試してみるとよい。

イコライザで低音域を下げて高音域を上げれば初期型っぽくはなるが密閉感が違うので時間が経過する度にかなり変わって聞こえる。
自分の場合、聴き始めは-6 -4 -2 0 1 0のバランス。しばらく聞いてると-6 -5 -1 3 6 4のバランスが初期型に近く聞こえた。
バランスがよいのは-7 -5 3 5 4 3かな。

いずれにせよ、初期型同様、明瞭で明るめ、元気な音なのは変わらない。
電車などの移動中で爽快感が欲しいなら、コスパはかなり高い。
室内でも低音域が若干強めだが問題ない。
アニメ視聴も楽しい。
(EarPodsに慣れてる人なら逆に高音域寄りに聞こえるかも)
また、密閉感の向上により音へのフォーカスは良くなっているので一般的には改善と言えるだろう。
(初期型特有の音を好んでいた自分が気に入らなかっただけなので)

通信品質が改善された。
(初期型だとノートPCでの音飛びが激しかった。iPhoneは良好)
通信品質を初期型並みに落とす代わりに遅延を少なくするゲームモードも新たに搭載された。
このゲームモードの効果は大きく、遅延がわずかになり、タイミングがシビアなゲーム以外に使えそうなレベルになる。
全音域90点は出すのでおすすめ。

TinHiFi C2 Mech Warrior
3600円とは思えないほどに明瞭。
中音域のチューニングが神がかっている。
中音域だけハイエンド並みと言っていい。
声や音の透明感に魅了され、思わず息を吞んでしまう。
空間表現は前方定位で平面的、スピーカーライク。
低音域は深く沈むというより弾む感じ。
高音域はリズムを刻む心地よい作り。

中音域以外のエネルギーが弱いので、低音域と高音域の量感が同じくらいなのにも拘わらず控えめに聞こえる。
よってゲーム向けではないがリラックスして音楽鑑賞、動画視聴するのには向いている。
曲によっては低音域の沈み込みや高音域の繊細さに不足を感じるものの、悪くはならない。

中音域120点、その他85点といったところか。
パッケージに無駄がなく、この価格で出来る事を全力でやり切った素晴らしい製品。
おすすめ。

追記:
標準ケーブルの品質が悪かった模様。
TRIPOWIN Zoe 3.5mmに交換すると、低音域の頼りなさや高音域の粗さが取れ、定位感にも改善が見られた。
装着感が改善され、ケーブル断線の心配もなくなるので音質以外のメリットも大きい。
バランス接続では空間が広がり、メリットをそのまま伸ばす形に。
低音域が95点、高音域が90点になる。
めちゃくちゃおすすめ。
価格から考えられない圧倒的描写力と自然な質感を得たいならC2。

TinHiFi C3
2000円上がって5600円。
C2と比べると低音域の沈み込みは増え、やや乾いた中音域はウェットに、高音域はより丁寧で上品になった。
良好だった質感もよりよくなっている。
立体感も増した。

じゃあ確実にC2を超えたかと言われると微妙なところ。
明瞭さや爽快感で劣り、垢抜けない音になってしまったのだ。
前方定位である為、沈み込む重低音に包み込まれる感じもない。
惜しいぞ…

バランス接続にすると低音域~中音域の明瞭さが向上し、高音域もある程度出てくるようだ。
駆動力を上げると弱点を克服可能みたい。
カスタム次第で進化の可能性はあるが、万能感は落ちる。
環境次第ではこの中で最も重厚感のある落ち着いた音が聞けるので評価の難しい機種である。

追記:
これもまた標準ケーブルの品質がイマイチだったようだ。
ケーブルをTRIPOWIN Zoeに変更するとアンバランス接続のままでもバランス接続と同様の改善が見られた。
C2と違い10kHz周辺の尖りがないのでマイルドで低音域の居心地の良さを感じられる。
まあまあおすすめ。

TRN CONCH
3950円。
立体感、音像の描写力はこの中でも最強。
開放型ヘッドホン風のサウンド。

明らかに寒色な音で全体の雰囲気は完全にHD681。
8kHz周辺が尖っているところなんて本当にそっくり。
音抜けや空間の広さはHD681にわずかに劣るが、代わりに音像のフォーカスはより良い。

空間表現が自分の周囲を囲む形なので聞いているときの満足感はかなり高い。
(似たような空間表現というとHA-MX100Vを連想するが、それは中音域寄りで丸められた音なのでマイルド)
C2ほどではないが質感は良好なので違和感はない。
加えて低音域から高音域までのパワーバランスがほぼ平等(やや高音域寄り)なのでゲームにも使いやすい。
カスタムパーツが豊富過ぎて採算取れてるのか謎。
HD681とは使い分け可能に思われる。

C2が中音域の描写力、C3が低音域の深みでの一本勝負なら、CONCHは圧倒的な空間表現と描写力で全音域を満足させてしまうと言える。
CONCHより暖色であるC2とはうまく比較できないが全音域90点以上は確実。
C2より鳴らし方が上手いので粗さを感じにくく、まとまりが良い。
それをさらに圧倒的空間表現で40点稼いでダメ押ししてくるようなイメージ。
高音域の尖りでやや落ち着かないのでリラックスしづらい事だけが欠点か。
欠点以上の良さが超有り余るので超おすすめ。

追記:
このイヤホンの標準ケーブルの品質は良さげ。
立体感、描写力、硬質だが不自然過ぎない質感、アクセサリーのような意匠、交換用アタッチメント、イヤホンに求める全ての要素をこれでもかと詰め込んだ究極コスパのCONCH。
ケーブル交換後のC2の感触が素晴らし過ぎたので評価は拮抗する。

SW-HP10s
11000~15000円程度。
ヘッドホンだが、上記と比べるうちに色々な発見があったので追記。

低音域はC2、CONCHとほぼ同等のクオリティだが、あくまでモニター用途なので重低音が出ないのは注意。
中音域の描写力はC2に劣る。
高音域はCONCHやC2と違い尖りが無く滑らか。
立体感はCONCHに劣り、C2に勝る。

全体的にスピーカーライクを意識しつつも、聞き疲れや聞き飽きを抑える為にかなり丁寧な音作りをしている事が分かった。
2008年発売開始のエントリーモデル(2018年にデザインのみリニューアル)でありつつも現代に通用する音を出せるのは流石である。
中音域と高音域95点、低音域90点。
飛びぬけたところは無いものの、恐ろしいレベルまで無難を極めてそれっぽい音を出すという点ではもの凄い執念を感じる。
モニターヘッドホンとしての役割以上にリスニングモデルとしてのクオリティが高い。
圧倒的表現力を期待して買うとイマイチに聞こえるが、しばらく聴くと馴染む。
それすら計算済みなのか。

追記:
バランス接続は出来ないが、駆動力を上げると低音域が引き締まり、音像がクッキリするので没入感が増す。
汎用性、安定感に優れる為、使用率No.1。

まとめ
C2とCONCHはしばらく持っておきたい。
良質な高級機と比べると劣る部分は確かにあるが、それ以上に光る部分もある。
だからもし新たに高級機を買った時、本当に満足できるか不安になる。
それくらいの完成度はある。
(個人的にはC2やHP10sのような自然な質感が好み)
CONCH、C2、HP10s買おう。
それで満足出来ないなら次はハイエンドに手を出そう。

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